STORY
エレガントでトロピカル!名付けて"南国の女王"、エクアドル・ゲイシャ!
THE COFFEESHOPでは実は初めての取り扱いとなるエクアドルのスペシャルティコーヒー。
2023年COEで10位に入賞した優良農園Finca Elizaから、『Green Tip Geisha』という選抜品種ロットをご紹介します!
温度が高いときにはフローラルなフレーバー、特に甘やかな風味を伴って感じるので、黄色いお花のような印象があります。
また、玉露のような甘いグリーンなイメージもあり、花に抜ける上品なフレーバーを感じることができます。
温度が下がるにつれて現れてくるのは、パイナップルやパパイヤ、ときにはマンゴーのようなトロピカルフルーツの風味。
酸味のジューシーさが増し、ベリー系の印象も捉えることができます。
温度変化によって複雑に、かつユニークにフレーバーが変化していく様は、他の産地のGeishaにはない特徴かと思いました。
このエレガントさとトロピカルなフレーバー、飲みながら頭に浮かんだフレーズは"南国の女王"!
自然豊かなエクアドルの風景が思い起こされるような風味を、ぜひ感じてみていただきたいです。
こちらは『Green Tip Geisha』という聞きなれない品種のロットです。
言わずと知れた最高級品種であるGeisha(ゲイシャ)ですが、実は一言でGeishaといってもいくつかのバリエーションがあるそう。
Geishaには新芽が青いものとブロンズ色のものがあるらしく、今回ご紹介のGreen Tip Geishaはその前者を選抜したもの。
ブロンズ色のものに比べて、よりフローラルで明るい酸があるそうです(出典:Roast Design Coffee Blog(https://coffeefanatics.jp/terroir-panama/))。
こうした選抜はGeishaといえばでお馴染みのパナマで研究が盛んに行われているそうで、有名農園の苗木は厳重に管理されているとのことです。
エクアドルのコーヒー生産地の中でも最重要エリアであるのが、国内南部に位置するLoja(ロハ)という地域。
今回ご紹介のFinca Elizaは2016年、Martin Kutsch(マーチン・クッチ)と彼の娘たちによって購入されました。
彼はパナマのBoquete(ボケテ)に足を運んだことがきっかけでスペシャルティコーヒーの魅力に目覚めます。
そして彼の友人であるBernard Uhe(ベルナール・ウー)と共にBoqueteを巡り、コーヒーについて学びながら最高のスペシャルティコーヒーの種を探し出し、Martinの農場に植えました。
農園の環境も良く、高い標高と良質な土壌、ミネラル豊富な山の水、年間を通じての12時間の太陽光など、高品質なコーヒー生産に適した条件が揃っています。
生産処理はウォッシュトプロセス。
熟した赤いチェリーだけを収穫し洗浄したあと、フローターを取り除いて選別。
果肉がついたまま袋に入れて48時間発酵させます。
このとき、ムラなく発酵を進めるために12時間ごとに袋を回して攪拌を加えます。
その後果肉を除去し、再び袋に入れて48時間の発酵。ここでも同じく12時間ごとに袋を回します。
発酵工程を経たチェリーは洗浄タンクで綺麗に洗われ、ドライプロセスに移ります。
ドライプロセスでは洗浄したパーチメントを乾燥台に広げ、8時間ごとに豆をかき混ぜながら最低10日間、または水分値が9.5%〜11%になるまで乾燥していきます。
乾燥させたパーチメントはグレインプロバッグに入れ、室温16℃〜18℃、湿度48%〜52%に管理された倉庫でレスティングされます。
BEANS DATA
- 【生産者】Martin Kutsch、Bernard Uhe(マーチン・クッチ、ベルナルド・ウー)
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- 【農園】Finca Eliza(フィンカ・エリザ)
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- 【地域】Loja(エクアドル南部ロハ県)
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- 【標高】1,700m〜2,275m
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- 【品種】Green Tip Geisha(グリーンティップゲイシャ)
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- 【生産処理】ウォッシュド(Washed)