STORY
Next Up Roasting Championship 2024 優勝記念!課題ロットを再現ローストでお届けします!
『Costa Rica / Santa Teresa 2000 Cedral #5』は、ロースター萩原が優勝した焙煎コンペティション【Next Up Roasting Championship 2024】の課題豆となったロットです。
今回は優勝記念ということで、コンペティションに提出したときの焙煎プロファイルを再現したローストでお届け致します!
こちらの課題豆は、一言でいうと焙煎するのがとても難しいロットでした。
焙煎コンペティションということで、まずは焙煎によるディフェクト(欠点)を出さないようにするのが第一条件となりますが、火が入りすぎると繊細なフローラル感が出ず、浅煎りを狙いすぎるとすぐにアンダーデベロップ(未発達)な印象になる恐れがあります。
スウィートスポットが狭く、ピンポイントで焙煎を仕上げる必要がありました。
また、農園の標高が1,800~2,050mと高いため、豆が引き締まったような印象があります。
こういった豆は特に焙煎の序盤、水分を抜いていく工程での火入れに気をつけなければいけません。
実際のコンペティションへの提出は、2回の焙煎を経て決めました。
1バッチめは水抜きは悪くなかったものの、仕上げのタイミングで少しだけ火を入れすぎてしまったため、2バッチめには煎りどめを7秒だけ短く調整。
結果、繊細はフローラル感と、穏やかながら綺麗な酸味、クリーミィな質感と甘さを感じるカップに仕上げることができました。
今回の焙煎はコンペティションへ提出するために特別なことをしたわけではなく、あくまで普段のTHE COFFEESHOPの焙煎と大きく変えないアプローチで取り組みました。
そうして仕上がったカップを評価していただき、優勝という栄誉をいただけたことが本当に嬉しいです。
そして、課題豆であることを抜きにしても、素晴らしいクオリティのコーヒーですので、ぜひ一度飲んでみていただけると嬉しいです!
生産者のストーリー
ロジャー・ウレナは、若い頃からコーヒー農業に関わってきました。
彼の両親と祖父母もコーヒー農家で、どのようにその土地で働くべきかを教えてくれました。
彼自身の言葉によれば、タラズ地域でコーヒーを育てることは、長年にわたって家族で受け継がれてきた活動であり、良い収入源と家族の成長につながると信じています。
ロジャーが小さい頃から働くことが期待されており、父親を手伝いながら酪農とコーヒーの農業活動をしていました。
その傍ら、彼は勉強を続け、高校を卒業しました。
しかし、15歳のときには、自分でコーヒーの仕事を始め、まずはコーヒーの苗木から始め、その後、最初のコーヒー農園を始めました。
1987年、ロジャーはアメリカに働きに行き、お金を貯めました。これにより、故郷に投資し、コーヒー農園を成長させるために必要な資金を集めることができました。
しかし、数年前になって、協同組合が提示する価格が持続可能でなくなったため、サンタテレサのマイクロミルで自分のチェリーをプロセスすることに決めました。
主要な農場であるサンタテレサは、ロジャーが10年前に取得したもので、標高1800メートルから2050メートルまであります。
総面積は60ヘクタールですが、コーヒーが植えられているのはわずか10ヘクタール、大部分の土地は保護された森林です。
ロジャーは、ウェットミルを建設するために最適な土地を選びました。
午後の穏やかな日差しが当たり、雲が早く移動する傾斜に位置しています。
この農場には、ペナゴス製のパルピングマシン、温室内の高床式ベッド、コンクリート製のパティオ、機械式乾燥機、倉庫が設置されており、完全な運営体制です。
BEANS DATA
- 【マイクロミル】Don Cayito(ドン・カイト)
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- 【農園】Santa Teresa(サンタ・テレサ)
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- 【生産者】Roger Urena(ロジャー・ウレナ)
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- 【地域】Santa Maria de Dota, Los Santos(ロス・サントス、サンタマリア・デ・ドタ)
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- 【標高】1,800m〜2,050m
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- 【品種】Catuai(カトゥアイ)
- 【生産処理】White Honey(ホワイトハニー)