STORY
フローラル香る、柔らかな甘さのコロンビア・ゲイシャナチュラル!
Lusitania coffeeはコロンビア、カイセドニア,バジェで4代続くコーヒー農園。
その歴史は100年以上に渡り、そこで事業全体の戦略、精製、焙煎を担当するのが4代目のアレハンドロ氏です。
コーヒー栽培を指揮するのは彼の父・ハビエル氏。
二人とも働き者で、ワークホリックすぎて心配になるほどです。
とにかく前向きでeasygoingなラテン人の気質(一般的に)とは少し違い、彼はよく「コロンビア人は明日の事しか考えていない、もっと長期的な展望を持つべきだ」と話します。
それは、彼のコロンビアのコーヒー業界に対する問題意識にも通ずる部分があり、近所の農園にも精製のノウハウをシェアしたり、クオリティを上げるための農園への再投資のアドバイスや、買い手を探すセールスの支援なども積極的に行なっています。
彼の代から生産を開始したスペシャリティコーヒーはまだ4年目。
ある日他の生産者を訪ねた時にその美味しさに目覚めて以来、中南米の様々な国へコーヒーを求めて旅をし、プロセスの研究や焙煎技術を取得、恵まれたコロンビアの土壌で常に新しいコーヒーの味を目指し日々研究してる、いわゆるコーヒーオタクです。
2023年には国内最大級のコーヒーフェアでの焙煎の大会で優勝。
またコロンビアのカップテイスターズでも優勝し、2024年にシカゴで開催された世界大会に出場しました。
今回のコーヒーを買い付けたHaiz Coffee Imports曰く、彼の成長スピードと、なによりも仕事に対する情熱、同時にリアリストな性格に惹かれ、彼らとこれからも一緒に仕事がしたいと思わされたと言います。
カップは実に甘やかで、淹れたてから温度が下がっていくまで一貫してフローラルな蜜のような甘さが長く続きます。
これは、華やかさのある香りが特徴のゲイシャ種と、リッチな甘さを引き出しやすいナチュラルプロセス、その両方の良いところがよく現れた結果だと思います。
同時に感じる果実の風味は、オレンジやベリー、アプリコットなどなど。
赤・オレンジ色系のフルーティさが、コロンビアらしさを感じさせます。
後味にも甘い余韻が長く続く、素晴らしいカップに仕上がっています。
このコーヒーのサンプルは、先日出展したSCAJ2024の会場で受け取りました。
会期が終わってカップをとったとき、他のコロンビアのサンプルと比べて一際バランスが良く甘さもあり、とても好みな味わいでした。
同時に、「これは結構高そうだぞ」と思ったことをよく覚えています。
しかし、価格を問い合わせてみると思い他で、デイリーに楽しんでいただける提供価格を実現できました。
スペシャルティコーヒーの価格はカップクオリティに応じて決まるのが原則なので、もっと生産者に支払いたい!と心配になるほど。
来年以降はもっとクオリティが上がり、もっと高い価格で仕入れたいと思わせてくれる、素敵な生産者だと思います。
BEANS DATA
- 【生産者】Javier Macias(ハイビエル・マシアス)
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- 【農園】Finca Lusitania(フィンカ・ルシタニア)
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- 【地域】Caisedonia Valle del Cauca(カイセドニア、バジェ・デル・カウカ)
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- 【標高】1,650m
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- 【品種】Geisha(ゲイシャ)
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- 【生産処理】Natural, 48h oxidation(ナチュラル、48時間の好気性プレファーメンテーション)
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