STORY
名産地イルガチェフェの気品溢れるフローラルなウォッシュドプロセス!
今回ご紹介のエチオピア・ウォッシュドプロセスは、ノルウェーに本拠地を構えるスペシャルティコーヒーインポーター・Nordic Approachから分けていただいたロットです。
ロット名にある『Samii』とは、Nordic Approach独自のエチオピアのフレーバープロファイルのカテゴリの1つ。
Samiiはオロミファ語で『空/青』を意味し、このカテゴリは、ベルガモット、フローラル、アールグレーようなフレーバーを表しています。
その名のとおり、明確に感じられるのはアールグレイティーのような紅茶感と、甘いフローラルな風味。
温度が高いところから冷めるにつれて、ジャスミンや紫色系の花のような甘やかな香りが感じられ、シトラス系の酸味や白桃のような甘さと合わせて、実に気品良い味わいです。
このコーヒーが作られているのは名産地として名高いイルガチェフェエリア。
イルガチェフェのウォッシュドといえば、こうしたフローラルな風味の代名詞でしたが、近年ではここまでフレーバーがはっきり感じられるものはあまり多くありませんでした。
それだけに、サンプル焙煎してカップをとったときの感動はひとしお。
ロースターとして、こういうコーヒーに出会えることは冥利に尽きます。
往年のエチオピアファンも、最近スペシャルティコーヒーを飲み始めた方にも、ぜひ味わっていただきたい『THE Yirgachffe Washed』です。
バンコ・ゴティティ ウォッシングステーションは2009年に設立されました。
ゲデオ地域のゲデブ地区に位置し、各農園の規模は約2ヘクタール、合計1300ヘクタールの小規模農家からチェリーを集めています。
これらの農場のほとんどは標高1950〜2100メートルに位置しています。
バンコ・ゴティティ地区の特徴は、フローラルやストーンフルーツ系のフレーバーです。
この地域でのコーヒー栽培は、シェードグロウンが主流であり、アグロフォレストリー(農業と林業の組み合わせ)と共に栽培されています。
農家はコーヒーの木と一緒に在来の樹木やバナナを育てています。
未熟および過熟のチェリーは、パルピング前のチェリー品質検査で選別されます。
アガード機を使用して、浮選槽を使わずにチェリーを密度に基づいて選別。
ミューシレージは、気候に応じて36〜48時間発酵タンクで発酵させることにより除去されます。
パーチメントの等級付けは、ウォッシングチャンネルにてリンス中に行われます。
その後、コーヒーは30分から1時間浸漬されます。廃水は貯水池に保管され、地下水が使用されます。
コーヒーはアフリカン・ドライベッドで約10〜15日間乾燥されます。
昼間は一貫した乾燥を確保するためにチェリーが継続的にレーキで整えられます。
12時から15時の間は暑い日差しから保護するためにチェリーが覆われ、夜間は雨から保護するためにベッドが覆われます。
パーチメントは、倉庫で竹のパレットの上に保管され、麻袋に入れて1ヶ月間保管されます。
BEANS DATA
- 【精製所】Banko Gotiti Washing station(バンコ・ゴティティ・WS)
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- 【地域】Banko Gotiti, Gedeb(ゲデブ、バンコ・ゴティティ)
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- 【標高】1,950〜2,100m
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- 【品種】Heirloom(自生種)
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- 【生産処理】Washed(ウォッシュド)
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