STORY
じんわりと染み入る果実感!和風な柑橘、パカス・ウォッシュド!
今回のコーヒーを届けてくれたビクトル・パス氏は、18歳のときに彼の父親から農園を相続しました。
34歳の時、彼は価格の低迷と、底標高に起因する病害虫の問題から、持っていた農園を放棄しました。
しかし2011年、彼はサンタ・バルバラ山脈の上部に位置するところに土地を発見。
彼はこの土地が特別なコーヒーを生産する可能性を秘めていると考え、再びコーヒー生産を開始しました。

この地域の厳しい気象条件により農園を運営は困難を極めましたが、2015年以降、長年の友人であるアルトゥーロ・パスのアドバイスにより、ビクトル氏は見事素晴らしいコーヒーを生産し、販売することができるようになりました。
最近では、新たにSL28品種を植えた区画があり、そして昨年からはゲイシャを植えはじめています。

彼のコーヒーは昨年もTHE COFFEESHOPで取り扱いさせていただきました。
そのときは同じパカス種でもハニープロセスのロットでしたが、今年はよりシンプルなウォッシュドプロセスが入荷しています。
感じるフレーバーはどこか日本的な柑橘を感じるニュアンスで、すだちや柚子、かぼすといったコメントが浮かんできました。
この和風な柑橘のカップコメント、少し前にTHE COFFEESHOPで取り扱っていた同じくホンジュラスのゲイシャ、『Juan Carlos Juarez Geisha』にも見られたフレーバー。
今回のビクトル・パスとフアン・カルロス、どちらも栽培地域はサンタバルバラで近しい立地ですので、もしかすると今年のサンタバルバラの特徴と言えるのかもしれません。

温度が下がってくると、パカス種らしいトロピカルな雰囲気も顔をのぞかせ、1杯のなかでの味の移ろいも楽しめるコーヒーに仕上がっています。
比較的浅煎りに仕上げていますので、エイジングはしっかり長めにとることをおすすめします。
ぜひお楽しみください!
BEANS DATA
- 【生産者】Victor Paz(ビクトル・パス)
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- 【地域】El Dorado, Santa Barbara(サンタバーバラ、エル・ドラド)
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- 【標高】1,550m
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- 【品種】Pacas(パカス)
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- 【生産処理】Washed(ウォッシュド)