STORY
4人の生産者が手がける、めくるめくカラフルな味わいのカーニバル!
ペルー北部に位置するカハマルカは、2,000mと恵まれた標高と豊かな土壌により、良質なスペシャルティコーヒーの生産地として知られています。
今回ご紹介のロット『Carnaval(カーニバル)』は、そんなカハマルカエリアでコーヒー生産を行う4人の生産者からチェリーを集めた特別なロットです。
ロット名である『Carnaval(カーニバル)』は、カハマルカエリアで有名なお祭り『カルナバル・カハマルキーノ』に由来します。
毎年2月に数日間かけて行われるこの祭典では、人々は色とりどりの衣装を身につけ"パトルージャ"と呼ばれる隊列にわかれて歌い踊ります。
エクスポーターCultivarがラボでこのロットをカップした際、その鮮やかで複雑な味わいに歓声が上がり、「まるでカーニバルのようだ!」ということで名付けられたということです。

その豊かなフレーバーは、48時間と長時間にわたる好気性発酵と、4人の生産者のミックスロットであること、そして複数の品種が合わさっていることに由来するのだと思います。
THE COFFEESHOPで過去に取り扱ったペルーのスペシャルティコーヒーにも言えることですが、品種がミックスされていることが多く、そのことによる風味の複雑性がひとつの特徴になっています。
スペシャルティコーヒーというと単一農園・単一品種のロットが一般的になってきましたが、ミックスすることによって生まれるこうした味わいのレイヤー感がとても気に入っています。

温度が高いときにはグリーンアップルやオレンジのようなフルーティさを感じます。
この時点でアシディティに複雑性があり十分素晴らしいのですが、冷めるにつれてよりフローラルさが前に感じられ、蜂蜜、ブラウンシュガー、黒糖のようなニュアンスも見つけることができます。
一口の中にも、さらに温度変化によってもめくるめく味わいの変化は、まさしく色とりどりな衣装を身に纏ったカーニバルの行列が続くよう。
ぜひホットコーヒーにして、ゆっくりと時間をかけて味わっていただきたいコーヒーです。

このロットはCOFFEE COUNTY 森さんがペルーでカップして選んできたものを分けていただきました。
おそらく同時期に他のロースターさんでもリリースされるはずで、焙煎による味わいの違いも面白いロットのはず。
そういった飲み比べを楽しんでみても楽しいと思います。
素晴らしいコーヒーをシェアしていただいたCOFFEE COUNTYさんに感謝いたします!
みなさんもぜひお楽しみください!
BEANS DATA
- 【生産者】Juan Santacruz, Carlos Vega, Osbaldo Rojas, Celso Carrasco(フアン・サンタクルス、カルロス・ベガ、オズバルド・ロハス、セルソ・カラスコ)
-
- 【CWS】Callayuc, Cutervo, Cajamarca(カハマルカ、カジャユック、クテルボ)
-
- 【地域】Gakenke(ガケンケ)
-
- 【標高】1,800m〜2,000m
- 【品種】Caturra, Catuai, Pache(カトゥーラ、カトゥアイ、パチェ)
-
- 【生産処理】Washed, 48h long fermentation(ウォッシュド、48時間の長時間発酵)
-