STORY
ブラジル最注目エリア・エスピリトサント!みかんゼリーのような優しい味わいの一杯です。
今回お届けするコーヒーの生産者ルシアーノ・ピメンタ氏は、昨年THE COFFEESHOPで取り扱いさせていただいたルシアーノ・デルプポ氏の弟で、3世代目のコーヒー農家です。
2020年にスペシャルティコーヒー生産をスタート。所有する農園は30haあり、4haがアラビカエリア、4haがロブスタの生産エリアです。

彼がコーヒー生産を行うエスピリト・サント州はブラジルで最も小さな州のひとつ。
その領土は険しい山々から海岸地域まで、美しいモザイクのような風景で構成されています。
東は大西洋に面し、バイーア州(北)、ミナス・ジェライス州(西)、リオ・デ・ジャネイロ州(南)と隣接。
平均標高は900~1,200メートルで、起伏に富んだ地形といくつかの孤立した山が聳えています。
ミナス・ジェライス州との州境近くから連なる美しい山々はセーハ・ドゥ・カパラオ(Serra do Caparaó)またはセーハ・チバタ(Serra Chibata)と呼ばれ、ブラジルで3番目に高い山、標高2,892メートルを誇るピコ・ダ・バンデイラ山も備えています。
熱帯性気候に属するこの土地は、コーヒー栽培に最適な気温であり、ドセ川・サン・マテウス川・イタウナス川・イタペミリム川・ジュク川という5つの主要河川が、農園に豊富な水を供給しています。

この地域のコーヒー生産者のほとんどは、急斜面に広がる5~20ヘクタールの小さな土地を所有しています。
そのため、収穫は100%手摘みで行われ、最も熟したチェリーだけを時間をずらして丁寧に摘み取っています。
1本の木でも熟成の度合いにばらつきがあるため、1年に4回も収穫を分けることもあります。
湿度の高いエリアの為、ナチュラル精製はかなり少なく、ほとんどがパルプドナチュラルかウォッシュドプロセスです。
THE COFFEESHOPとしては、ブラジルには昨年はじめて訪問させていただきました。
現地でのカッピングで出会い、その一見ブラジルらしくないユニークなフレーバーに驚いたのが、このエスピリトサントエリアのロットでした。
今回ご紹介するルシアーノ・ピメンタ氏のコーヒーは、マンダリンオレンジやアプリコットなど、オレンジ色系の温かみのある果実感が特徴。
同時にアーモンドのようなナッツ感、キャラメルのような甘さもあり、ブラジル"らしさ"と"らしくなさ"が共存した一杯です。
このオレンジ感に、ぷるぷるとした瑞々しさを感じる質感が合わさって、思い浮かんだのは"みかんゼリー"!
やさしさを感じる飲み口で、浅煎りスペシャルティを飲み慣れない方にも試してみていただきたいコーヒーに仕上がっています。

BEANS DATA
- 【生産者】Luciano Pimenta(ルシアーノ・ピメンタ)
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- 【地域】Afonso Claudio, EspiritoSanto(エンスピリトサント州アフォンソ・クラウジオ)
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- 【標高】900~1,200m
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- 【品種】Paraiso(パライソ)
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- 【生産処理】Pulped Natural(パルプトナチュラル)
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- 【輸出業者】Fazenda Um(ファゼンダ・ウム)