STORY
横須賀ROAST WORKS 1周年記念!トロピカルなフレーバー弾ける特別なパナマ・ゲイシャを限定リリースします!
2026年7月、THE COFFEESHOPの焙煎所・横須賀ROAST WORKSは1周年を迎えます。
これを記念してリリースするのがこちらの〈Panama / Black Moon Geisha Anaerobic Natural Lot.20〉。
周年を祝うにふさわしい、特別なコーヒーです。

実力派農園〈Black Moon〉と環境再生型農業
Black Moon(ブラック・ムーン)は、パナマ西部のボケテ、アルト・キエルに位置するコーヒー農園です。
その歴史は2018年からと比較的新しいものの、2022年のBOP(Best of Panama)入賞を皮切りに、2023年にはChiroso種で2位、翌2024年には1位を獲得。2025年にも2位に入るなど、輝かしい成績を誇る実力派農園です。
その素晴らしい味わいは、〈Regenerative Agriculture(環境再生型農業)〉によって育まれた豊かな土壌と、最新技術を活用した発酵・乾燥技術によって生み出されています。
Black Moonがある土地は、2018年以前は集約農業型の野菜畑として使われており、栄養が枯渇した"枯れた土地"だったそうです。
農園主のハンター・テッドマン氏はそこにコーヒーの木だけではなく、アボカドや柑橘類など4,000本以上の樹木を混植。
さらに羊を放牧することで、雑草管理と栄養循環を促しました。
多様な植生と栄養循環、そして適切な自然肥料によって土壌内の微生物の働きを活性化させ、"枯れた土地"だったBlack Moonをコーヒー栽培に適した肥沃な土に生まれ変わらせたのです。
こうした植生の多様性による土壌の再活性化は、ロースター萩原が今年訪問したホンジュラスでも行われていた試みであり、ノルウェーの世界的ロースターTim Wendelboeも世界中の提携農園で取り組んでいると聞きます。まさしくコーヒー農業の最先端の考え方と言えますね。
卓越した精製技術が叶える“透明感”
Black Moonがさらに優れているのは、その豊かな土壌で育ったコーヒーをさらに美しく磨き上げる精製の技術です。
発酵のコントロールと暗室を使ったスロードライによって、風味を鮮やかに広げながらも見事なクリーンカップを実現しています。
今回お届けするのは、そんなBlack Moonが手がけたGeisha(ゲイシャ)種、Anaerobic Natural(嫌気性発酵)プロセスのコーヒー。ロットナンバーは〈20〉です。
温度が高いときから冷めていくまで一貫して続くのは、トロピカルフルーツのようなジューシーで甘いフレーバー。
温度帯によって、マンゴーやパイナップル、パッションフルーツ、ベリー、赤肉メロンのように表情が移ろっていきます。
フレーバーの強度が力強く感じられながらも、驚くべきはそのクリーンカップ。
Anaerobic Naturalプロセスは、派手なフレーバーと引き換えに質感がラフになったり後味が濁ったりするイメージを持たれがちですが、このロットは全くそんなことはなく、透明感を覚えるカップの綺麗さがあります。
まさしく卓越した発酵と乾燥技術の賜物だと思いますす。

小型焙煎機〈Discovery〉による緻密なアプローチ
そんなトップ・オブ・トップクオリティの素材を活かすため、今回の焙煎は小型の焙煎機『Discovery』を使って少量ずつ丁寧に焼かせていただきます。
最初、数バッチのサンプル焙煎ではMAX200gの釜容量に対して100gを投入してテスト。
そのバッチではフレーバーの鮮やかさは表現できたものの、甘さと質感にやや物足りなさを感じました。
そこで投入量をわずか10gだけ増やし、110gで改めてプロファイルを組み直しました。
結果、ラウンドかつシロッピーなとろけるような質感になり、フレーバーにもより厚みを感じられる仕上がりに。
普段THE COFFEESHOPのメインで使用しているPROBATに比べて、Discoveryではより繊細な操作が求められます。
そのぶんじっくりと豆と向き合いながら、納得のいくアプローチで焙煎に臨むことができると思います。