STORY
秋の訪れを感じさせる、ベリー感たっぷりの9月限定MIX!
2025年9月のマンスリー『September Mix』は、まるでグレープやピーチのような旬のフルーツの風味が楽しめるミックスに仕上がりました!

まだまだ暑い日が続き、水分補給や熱中症対策が欠かせない9月ですが、ちらほらと秋の気配を感じられる、季節の変わり目の時期でもありますね。
秋といえばなんといっても「食欲の秋」。
いろいろな食べ物が思い浮かびますが、特に、さまざまなフルーツが旬を迎える秋は、フルーツ好きにはたまらない季節ですよね。
9月に旬を迎えはじめるフルーツとして代表的なものは、梨や柿、りんごやブドウなど。
なかでもこの時期には、ブドウ狩りに出かけるという方も多いのではないでしょうか。
このブドウというフルーツですが、実はスペシャルティコーヒーとは深い関わりがあります。
スペシャルティコーヒーでは、その味わいを他の食べ物で例えて表現しますが、「グレープ」という表現は頻出する言葉のひとつ。
上質なコーヒーのもつ、ほのかに渋みと甘さのあるような酸味を、「グレープのような酸」という言い方をします。
そこで9月のマンスリーミックスでは、この「グレープ」というカップコメントに着目し、旬のフルーツ感のあるコーヒーとしてご紹介したいと思います!

まず選んだのは『エチオピア/ゲルシ・ナチュラル』。
さまざまな完熟フルーツの風味をもつナチュラルプロセスのコーヒーで、ベリーやグレープのような甘さと、ココアのような深みのある甘さ、紫の花を思わせるフローラルなアロマがあります。
これだけでも秋らしさを感じさせるようなフレッシュな味わいがありますが、今回はブレンドすることでより甘さの奥行きを備えていきます。
そこに加えるのは『ケニア/カラティナ』。
ケニアらしい赤い果実感、ジューシーなアップル系の酸味があり、ブレンドの中のアシディティを担うイメージがあります。
エチオピア・ナチュラルだけだとやや丸みのある酸ですが、ケニアと合わせることでベリーのようなジューシー感を演出しました。
そして最後に『コスタリカ/モンテコペイ・エルアルコン・RH』を少量加えました。
このコーヒーは突出したフレーバーは見られないもののバランスに優れ、ミルクチョコレートのような後引く甘さを与えてくれます。
役割としては派手ではありませんが、このオリジンが入ることでミックスのバランスがより良くなり、まとまりのあるコーヒーに仕上げてくれます。
完成したミックスは、温度の高いときにはレッドグレープやベリーのような甘い果実味を感じます。
エチオピアとケニアのかけ合わさったフルーティな風味は、さまざまな果実を思わせる複雑で甘い印象で、果物の美味しい秋を象徴するようなフレーバーです。
温度帯が下がるにつれてピーチのようなフルーツ感、ブラウンシュガーのような落ち着いた印象も見せ、やや丸みをもった甘さの味わいに。
当初、ブレンド作成の最中ではエチオピアとケニアを合わせるだけでもいいのでは?と思ったのですが、コスタリカを入れることで特に冷めたときの甘さと後味が補強されました。
高品質な豆同士を組み合わせてつくるブレンドらしく、温度帯によってフレーバーが複雑に変化していきますので、ホットコーヒーでゆっくり味わってほしい1杯です。
フルーツが美味しい9月らしい果実味と、ちょっと落ち着いた雰囲気が両方味わえる今年のSeptember Mix。
移りゆく季節を感じながら、ぜひゆっくりとお楽しみください!

【ブレンド使用豆】
※季節によって旬の豆を使うため変更になる場合がございます。
エチオピア/ゲルシ・ナチュラル
ケニア/カラティナ
コスタリカ/モンテコペイ・エルアルコン・RH