STORY
コロンビアを代表する女性生産者から届いた、フルーティなウォッシュドプロセス!
今回ご紹介するアストリッド・メディナ女史は、例年THE COFFEESHOPで取り扱いさせていただいている、コロンビアを代表する女性生産者です。
今年も素晴らしい品質のコーヒーが届き、彼女のコーヒーを焙煎できることをとても嬉しく思います。

昨年はハイブリッド品種のCastillo(カスティージョ)のロットでしたが、今年はColombia(コロンビア)という品種のフリーウォッシュド。
同じくハイブリッド品種ですが、Castilloよりも一世代前に当たります。
色で言うと赤・オレンジ系のイメージで、ラズベリーやオレンジ、アプリコット、ときにはキウィのようにも感じました。
また、キャラメルのような甘さも彼女のコーヒーの"いつもの"味わい。毎年取り扱うからこそ感じる、農園のテロワールです。
今年のアストリッドさんのコーヒーも、「これぞコロンビア・ウォッシュド・スペシャルティ!」と言えるような仕上がりになっていると思います。

アストリッド・メディナ女史の運営するブエナビスタ農園は、コロンビア中西部のトリマ県、標高1,800m超に位置し、恵まれた生産環境から生き生きとした果実味を感じるコーヒーが生産されています。
2005年に設立されたブエナビスタ農園ですが、彼女の父親は無念なことに2006年に亡くなってしまいます。
3.5ヘクタールの小さな農園は3人の兄弟とともに相続されましたが、彼女はそれらを買い取って現在では15へクタールの農園を夫のラウル・アントニオ・ドゥランとともに管理しています。
品種はカトゥーラ、コロンビア、カスティージョ、ゲイシャ、ピンクブルボン、タビ、パパヨなど、さまざまな品種を栽培しています。
ブエナビスタでは、細心の注意を払ってウォッシュドコーヒーを生産しています。
農場には4月~6月、10月~12月と2回の収穫期があります。
完熟したチェリーを摘み取ったあと選別テーブルに運び、最高品質の豆だけを厳選。
その後、豆はチェリーのまま24時間寝かされ、果肉除去、タンクでさらに24時間ドライ発酵させます。
3回の洗浄、フローター選別ののち、高台にある乾燥棚で15~20日かけて乾燥。
この期間は天候によって異なり、理想的な水分値まで持っていきます。

アストリッドとラウルは、生活費を稼ぐことができる持続可能なビジネスモデルを誇りにしており、労働者に公正な報酬を支払っています。
彼らは、今後もエキゾチックな品種を栽培していく予定で、農園の一番上からチェリーをウェットミルまで運ぶケーブルカーも作りました。
きめ細かく管理された生産の甲斐あって、2016年のカップ・オブ・エクセレンス1位を受賞。
このときの利益により、農園のインフラを整備し、子どもたちに良い教育を受けさせられるようになったと語っています。
BEANS DATA
- 【生産者】Astrid Medina(アストリッド・メディナ)
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- 【農園】Buena Vista(ブエナビスタ)
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- 【地域】Planadas, Tolima(トリマ、プラナダス)
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- 【標高】1,900m
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- 【品種】Colombia(コロンビア)
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- 【生産処理】Fully Washed(フリーウォッシュド)