STORY
エルサルバドルの誇りと伝統。気品あふれるパカマラ・ナチュラルです!
今回ご紹介のこのコーヒーは、2023年3月にロースター萩原が訪れたエルサルバドルにて、現地でセレクトしてきたロットのひとつです。
ラ・ホンジュリータとマチュカという二つの農園で収穫された、パカマラ種・ナチュラルプロセスのカスタムロットですが、特にラ・ホンジュリータとは3年目のお付き合いになります。
農園のオーナーであるホセ氏は、初めて産地を訪れた私たちに積極的に話をしてくれ、他の農園オーナーたちをリードするようにコミュニケーションをとってくれました。
彼らは、「長く付き合っていくパートナーとなるロースターと繋がりたい。結婚相手を探すように、そういう相手との出会いを求めている」と話していました。
毎年届く彼らのコーヒーは、多少の差こそあれ非常に安定した品質で、安心感のある買い付けを行うことができます。
僕自身同じように継続して買いたいと思わせてくれる、素晴らしいクオリティのパカマラ・ナチュラルプロセス。
これから先もTHE COFFEESHOPの定番商品として、みなさまにもお届けし続けられたらと思っています。

今回のコーヒーを届けてくれたエクスポーター・Cafe Norは、1800年代・4世代前から続く、伝統ある会社です。
エルサルバドル北部に位置するサンタアナ・チャラテナンゴの小規模生産者たちのチェリーを集め、サンタアナ近郊にあるドライミルで精製を行っています。
代表のアレハンドロ氏は地域のリーダー的存在で、小さな農園を運営する100以上の生産者たちとともに、高品質なコーヒー生産に取り組んでいます。

エルサルバドルでの滞在は、すべてアレハンドロがアテンドしてくれたのですが、数日でも一緒に過ごせば誰しも彼のことを好きになるような、理知的でお茶目な紳士でした。
Cafe Norの取り組みについてたくさんの話を聞かせてくれたのですが、その全てに一貫して感じたのは、彼らのコーヒービジネスをいかに持続的に続けていくか、という観点でした。
それは、コーヒーの高い品質を維持するということは当然として、環境の保護や、生産者の収入の安定など、多角的な視点から考えられていました。
エルサルバドルという国は決して裕福ではなく、情勢も安定しているとは言い難い状況にあります。
その中でも、コーヒーという仕事に誇りと責任をもって、未来のこどもたちの代まで続けていこうとするアレハンドロたち生産者の姿は、いち消費国のロースターとして感動を覚えるものでした。

BEANS DATA
- 【生産者】Jose Arnulfo Montiel, Santos Arnulfo Dias(ホセ・アルヌルフォ・モンティエル、サントス・アルヌルフォ・ディアス)
-
- 【農園】La Hondurita, Machuca(ラ・ホンジュリータ、マチュカ)
-
- 【地域】Charatenango(チャラテナンゴ)
-
- 【標高】1,550m
-
- 【品種】Pacamara(パカマラ)
-
- 【生産処理】Natural(ナチュラル)