STORY
2025年Japan Brewers CupにTHE COFFEESHOPからストアマネージャー塩谷が出場するにあたって使用した、特別なロットです!
Japan Brewers Cup(JBrC)は総合的な抽出の技術とプレゼンテーションを競う大会です。
競技者は自分で抽出するコーヒーを選び、その豆の特性を踏まえたうえで抽出方法を研究、
競技中はその理論や想いをプレゼンテーションしながら抽出し、ジャッジに提出します。
そのため、この大会ではどのコーヒーを使って競技に臨むかということが非常になります。
今回の出場にあたっては塩谷はもちろん、ロースター萩原も一緒になって豆選びを行いました。
いくつかの候補があったなかで、この『Colombia / Jardines del Edén Mara Geisha』は明確にフルーティ・フローラルな風味を感じ、クリーミィな質感、そしてなにより熟した果実の甘さを感じることができました。
また、こうした競技会に使用されるコーヒーにありがちな極端な発酵感や強すぎるフレーバーは感じられず、甘さが主体のどこか安心感も覚えるような飲み口で、とても心地よい印象がありました。
こうした飲み口はTHE COFFEESHOPとしてもとても重要視しているポイントなので、私たちを代表して競技に臨むにはふさわしいロットだと思っています。

メインに感じられるのはメロン、特に果汁が多く甘さの強い、赤肉系のハニーデューメロンのようなフレーバー。
また、ラフランスやグリーンアップル、ポメロ(文旦)など、温度変化とともにさまざまなフルーツが顔を出します。
そして、ゲイシャ種を遺伝ルーツにもつ品種らしく、マグノリアを思わせるフローラルなアロマも印象的。
競技会用の豆としてはもちろんですが、THE COFFEESHOPがお届けしたいプレミアムクロップとしても十分なポテンシャルをもった、素晴らしいコーヒーだと思います。

このコーヒーを栽培しているJardines del Edén(ハルディネス・デル・エデン)は、Felipe Arcila氏とCarlos Arcila氏の兄弟が2016年に設立した、Cofinet社のフラッグシップ農園です。
この農園では、ゲイシャやSL28、ジャワ、ストライプ・ブルボンなど14種以上のエキゾチックな品種が栽培されています。
農園は標高1,800〜2,000mに位置し、火山性の土壌と最適な気候条件により、品種やテロワールの風味が強く、発酵中に加えられる強い個性に耐えられるコーヒーが育てられています。
スペイン語で、「エデンの園」を意味するこの農園は、まさに庭園。
美しく区画分けされた農園は、眺めも美しく、生産者の意識を感じられる農園です。

本ロットの品種はMara Geisha(マラゲイシャ)という特殊なもの。
エチオピア原産のゲイシャ(Gesha)と、大型豆で知られるマラゴジペ(Maragogype)を自然交配させた新しい品種で、2017年にコロンビアのLuis Anibal氏の農園Finca Villa Betuliaで誕生しました。
この品種は2020年にJardines del Edénに植えられ、標高2,050mの高地で栽培されています。
高地特有の冷涼な気候と火山性土壌が、豊かな風味と香りを引き出しています。
BEANS DATA
- 【生産者】Felipe Arcila、Carlos Arcila(フェリペ・アーシラ、カルロス・アーシラ)
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- 【農園】Jardines del Edén(ハルディネス・デル・エデン)
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- 【地域】Quindio(キンディオ)
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- 【標高】1,800~2,000m
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- 【品種】Mara Geisha(マラゲイシャ)
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- 【生産処理】Natural / Drying time 180h(ナチュラル、180時間の発酵乾燥)