STORY
タミル氏が手掛ける、熟した果実のお酒のようなハイクオリティ・ナチュラル!
2021年COEエチオピアの1位と5位に入賞したタミル・タデッセ氏は、ALO COFFEE PLCのオーナーであり、エチオピアのトップクラスである優れた若いコーヒー生産者の1人です。
彼のコーヒーはTHE COFFEESHOPでも何度もご紹介していますが、最近では特に小粒のものをあえて集めて作ったロット、『ALO Berry Underscreen』が記憶に新しいのではないでしょうか。
『ALO Berry Underscreen』はマスカットを思わせるような瑞々しさが特徴でしたが、今回ご紹介の『Murago』はもう一段重心が低く、黒・紫色系のセクシーさを感じるようなフレーバーを持っています。

このALO BerryとMurago、エリアとしては同じSidama、Bensa、Bonaという地域ですが、それぞれAlo村とMurago村という異なる村で収穫されたロットです。
どちらも標高は2,300〜2,400m超と非常に高く、タミル氏がCOEに登場するまではあまり注目されていないエリアでした。
大きく見れば同じエリアのロットですが、そのカップキャラクターは大きく異なります。
今回のMuragoで主に感じられるフレーバーは、ブルーベリーやブラックベリー、グレープといった黒・紫系の果実のイメージ。
温度帯によってはその発酵感と甘さから、ワインの蒸留酒であるブランデーのようにも感じました。
また、上質なエチオピア・ナチュラルらしくフレーバーの複雑性もあり、温度が下がるにつれて桃色系=ピーチ・ネクタリンといったニュアンスも。
ジューシーで若々しさも感じられたALO Berryに比べると、どこかセクシーで大人っぽい色気を感じられるコーヒーだと思います。

ここ最近ではテレビでも紹介されるなど知名度も非常に高くなったタミル・タデッセ氏のコーヒー。
個人的にこのロットは、そんな彼の”王者感”を感じられるようなリッチなテイストだと思っています。
ぜひお見逃しなく!

BEANS DATA
- 【生産者】Tamiru Tadesse Tusema(タミル・タデッセ・トゥセマ)
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- 【地域】Sidama, Bensa, Bona, Murago village(シダモ、ベンサ、ボナ、ムラゴ村)
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- 【標高】2,380〜2,470m
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- 【品種】74165
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- 【生産処理】Natural(ナチュラル)
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