HOME > コーヒー豆 > El Salvador/San Andres Pacas Natural(エルサルバドル/サン・アンドレス・パカス・ナチュラル)
100g1,000円(税込)
[93ポイント進呈]
【販売期間:2023年11月2日12時0分〜】
完売
ほのかな発酵感と黒紫系の甘さが後を引く、ほっとするようなコーヒーです。
爽やかさと甘さを同居させた中煎り前半。
グレープ系の甘さを伴ったアシディティ。
紅茶やプルーン、ブルーベリー、カカオニブ、ほのかにロゼワインのような風味。ラウンドな質感で、ラムチョコレートや黒蜜のような甘さが長く続きます。
後引くような甘さを引き出すハンドドリップがおすすめ!
★ハンドドリップ抽出レシピは こちら
今回ご紹介のこのコーヒーは、2023年3月にロースター萩原が訪れたエルサルバドルにて、現地でセレクトしてきたロットのひとつです。
エルサルバドル北部に位置するチャラテナンゴ県は、例年エルサルバドルCOEでもいくつもの入賞ロットが生まれる、良質なスペシャルティコーヒーの産地です。 滞在先だったメタパンから、生産者さんの運転するピックアップトラックに揺られること2時間半、チャラテナンゴに近づくにつれて乾燥していた地面は黒々としていき、車窓に広がる景色も緑が濃く、力強くなっていきました。 農作物であるコーヒーの木は、生育地の土壌や気候の影響を大きく受けますが、チャラテナンゴの風景は一見して植物が育つのに恵まれた環境であることが伝わってきました。
今回ご紹介のコーヒーを作ってくれたサン・アンドレス農園へは、実際に足を運ぶことができました。 農園主のホセ・アルフレッド・レシーノス氏(フレディ)は若い生産者で、彼の父親から農園を引き継ぎました。 農園の面積は広くなく、急な斜面も多いため、年間の生産量は3,500kgほど。生産量を増やすことには限界があるため、いかにクオリティを上げていくかが重要になります。 彼の農園ではブルボン、パカス、パカマラ、ゲイシャを育てており、嫌気性発酵など特殊プロセスにも積極的にトライしています。
今回のロットはパカス種のナチュラルプロセス。 エルサルバドルといえばパカマラ種が有名ですが、パカスはその親にあたる品種で、フルーティな甘さととろけるような質感が特徴です。 パカマラ種にも似た特性が出やすいですが、それはこのパカスから引き継がれたものだと考えられています。 精製はナチュラルプロセス。フレディの農園は急勾配の山道を登った先にあり、広い乾燥スペースが作れないため、斜面にベッドを作りナチュラルを中心に精製を行なっています。
到着したコーヒーは、温度が高いときには紅茶やカカオニブのような香ばしさがあり、次第にプルーンやブルーベリーのような紫色系のフルーツ感が顔を出します。 また、ナチュラル由来のほのかな発酵感がありますが、ほどよい加減におさまっており、ロゼワインのような爽やかさを感じました。 冷めるにつれて、口の中を転がるようなラウンドな質感と、チョコレートのような甘さを強く感じます。 特に、後味に長く続くリッチな甘さはとても印象的で、先ほどの発酵感と相まってラムが入ったチョコレートのように感じました。
この後引く甘さ、どこかで味わった覚えがあるな、と思い返していたのですが、それは産地で食べさせてもらったベッドで乾燥中のドライチェリーの味そのもの! レーズンやチョコレート、黒糖のような甘さを感じたチェリーの味わいが、そのままコーヒーの後味として残っているのです。 約半年を経て、地球の裏側で出会ったあの味にこんな形で再開できるなんて、思ってもみませんでした。 一口飲むごとに、あの爽やかな風の中に乾燥中のチェリーの芳醇な香りが漂うフレディの農園の景色が蘇るようです。 個人的にも実にコーヒーという飲み物のロマンを感じる一杯になりました。
今回のファームビジットについては、MAGAZINEにてより詳しくご紹介しております。 この素晴らしい体験を、少しでもみなさんとシェアできれば嬉しいです。 どうぞお楽しみください! https://www.thecoffeeshop.jp/news/guatemala6/
後引くリッチな甘さが楽しめる、名産地チャラテナンゴの素晴らしいマイクロロットです!