STORY
和風×トロピカルなストーンフルーツ!飲み心地良いパカス・ウォッシュドです!
今年はホンジュラス・パカスの当たり年。
薄々感じてはいましたが、今回のロットを焙煎してより確信が深まりました。
2025年に入ってから3ロットめとなるホンジュラス・パカス。
どのロットにも共通して言えるのが、トロピカル・ストーンフルーツ系のフルーティな甘さと、どこか和風を思わせる緑色系のフレーバーです。
どれも飲み心地よく、滋味深いという言葉がしっくりくる味わいで、個人的にドストライクなコーヒーたちです。
ちなみに、サプライヤーは全てSHU・HA・RI(シュハリ)、エクスポーターはSan Vicente(サン・ヴィセンテ)からのもの。
サン・ヴィセンテの代表、Angel(アンヘル)氏はSCAJ期間中に訪日しており、ご挨拶させていただくことができました。
敬愛してやまないサン・ヴィセンテ、「いつか必ず行きます」とアンヘルに直接伝えることができ本当に嬉しかったです。
今年があまりにも素晴らしい出来のものばかりだったので、できれば来年、最優先に行きたい生産国になっています。
本ロットの生産者ミゲル氏は、子供の頃から父のコーヒー農園を手伝い、コーヒーの植え方、肥料の与え方、収穫期のチェリーの収穫方法などを教わりました。
15歳の時、父からコーヒー栽培のための土地を譲り受けました。
化学薬品を一切使わないオーガニックの苗床を作り、人件費を払うお金もなかったのですべて自分で植えたといいます。
1980年、父はミゲル氏に2ヘクタールの土地を貸し、さらにコーヒーを栽培するようになりましたが、当時の価格が常に低かったため、ほとんど毎年利益が出ずに閉鎖していました。
2014年にポテンシャルのあるエリアに現在の農園を買い、翌年にはパカスコーヒーを植え、2019年にはスペシャルティコーヒー用の初めてマイクロロットで用意し、サン・ヴィセンテのミルに持っていくと、特別なコーヒーバイヤーに売るのを手伝ってくれました。
それ以来、スペシャルティコーヒーを販売できる幸運に恵まれたと言います。
彼の自宅から農園までが非常に遠く、一部徒歩での移動となるため、農作物やコーヒーの運搬が非常に困難です。
中期的には、農園にもっと良いウェットミルを作って、コーヒーのプロセスを改善したいと語っています。
シュハリで取り扱いを始めて3年目のミゲル氏。今年また訪問した際にいろいろ話していると、シュハリと取引を開始し始めた年に、本当はコーヒー生産をやめるつもりだったそう。
ただ、そこでシュハリが自分のコーヒーを評価し買い付けてくれたことで、コーヒー生産を続けることを決意してくれたのだそうです。
精製は、丁寧に収穫したチェリーを自宅の仮設ウェットミルに運び、毎日午後に果肉除去を行い、その後パーチメントを発酵タンクに入れ、20〜22時間ドライファーメンテーションを行います。
その後、パーチメントは大量の水で4回ほど洗浄されます。
次に、アフリカンベッドで12日間ほど乾燥させます。
乾燥の間、パーチメントは手作業で選別され、不良豆が取り除かれます。
BEANS DATA
- 【生産者】Miguel Armando Sagastume(ミゲル・アルマンド・サガストゥメ)
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- 【農園】Finca Los Cedros (フィンカ・ロス・セドロス)
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- 【地域】El Sauce, Santa Barbara (サンタバルバラ、エル・ソース)
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- 【標高】1,650m
- 【品種】Pacas(パカス)
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- 【生産処理】Fully Washed(ウォッシュド)
- 【エクスポーター】San Vicente(サン・ヴィセンテ)
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