STORY
ウムファミリーが手掛ける、上質なデイリーロットです!
今回ご紹介のFazenda Umは、2024年にロースターの萩原がインポーターSYU・HA・RIと一緒に現地を訪れ、買付させてもらったコーヒーです。
Fazenda Umを運営するUm Coffee は、現在ブラジルで2度のチャンピオンに輝き、2022年の世界大会で7位に入賞したバリスタのボラム・ウム氏が設立した会社です。(つい先日ボラムは、3度目のチャンピオンに輝きました!)
ウム・ファミリーのコーヒーの歴史は、2007年、ボラムの父ステファノ・ウム氏がスペシャルティコーヒーを生産するために、カンパーニャのスール・デ・ミナスで農場を購入することを決意したことから始まりました。

私たちが農園を訪れたときも、ステファノさん自ら園内を案内してくれました。
農園は山の斜面に面してコーヒーの木が植えられており、標高によってそれぞれ異なる品種に分けられています。
ブラジルのコーヒー農園というと、広大な平野に大規模に畑が広がる景色を思い浮かべるかもしれませんが、Fazenda Umは比較的こじんまりとした、中米のコーヒー農園のような趣がありました。
高標高のエリアにはシェードツリーもあり、森の中のような環境を作っているところも。
そういった区域ではゲイシャやウシュウシュなど、高いクオリティが期待できる品種を栽培しているそうです。
斜面を下った先には大きな湖があり、そこから抜ける風はとても爽やかで、日差しは暑くても過ごしやすい空気が流れています。
この美しい農園を、ステファノさんの案内のもと馬に跨って巡ったのは、オリジントリップの中でも忘れられない思い出です。

Fazenda Umではブラジルの伝統的な品種だけでなく、エキゾチックな品種の研究や、さまざまな発酵・乾燥プロセスの研究にも専用のエリアを設けています。
多様なテストを通して、カップの中で思いがけない結果が得られることを知っているからです。
今回のロットは、ボイアと呼ばれる、樹上でレーズンの様な状態にまで乾燥させたコーヒーの実を使って精製したイエローブルボンです。
Fazenda Umでの乾燥はすべて天日乾燥にて行われています。
コンクリートパティオでの乾燥の際には、あえてチェリーを山のようにして積み上げ、ゆっくりと乾燥させている光景を見せてくれました。
この山は1日に7回攪拌させ、45日程度かけてゆっくりと乾燥を進めていきます。

BEANS DATA
- 【生産者】Stefano Um(ステファノ・ウム)
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- 【農園】Fazenda Um(ファゼンダ・ウム)
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- 【地域】Sul de Minas(スルデミナス)
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- 【標高】1,000~1,200m
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- 【品種】Yellow Bourbon(イエローブルボン)
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- 【生産処理】Natural Boia(ナチュラル・ボイア)