STORY
後引くリッチな甘さが楽しめる、名産地チャラテナンゴの素晴らしいマイクロロットです!
今回ご紹介のこのコーヒーは、2023年3月にロースター萩原が訪れたエルサルバドルにて、現地でセレクトしてきたロットのひとつです。
エルサルバドル北部に位置するチャラテナンゴ県は、例年エルサルバドルCOEでもいくつもの入賞ロットが生まれる、良質なスペシャルティコーヒーの産地です。
滞在先だったメタパンから、生産者さんの運転するピックアップトラックに揺られること2時間半、チャラテナンゴに近づくにつれて乾燥していた地面は黒々としていき、車窓に広がる景色も緑が濃く、力強くなっていきました。
農作物であるコーヒーの木は、生育地の土壌や気候の影響を大きく受けますが、チャラテナンゴの風景は一見して植物が育つのに恵まれた環境であることが伝わってきました。
今回のロットはパカス種のハニープロセス。エルサルバドルといえばパカマラ種が有名ですが、パカスはその親にあたる品種で、フルーティな甘さととろけるような質感が特徴です。
パカマラ種にも似た特性が出やすいですが、それはこのパカスから引き継がれたものだと考えられています。
到着したコーヒーは、昨年に引き続き素晴らしいクオリティでした。
グレープやドライプルーンなど、紫色系の果実感を軸に、ラムやワインのような芳醇さ、黒糖やチョコレートのような甘さが長く続きます。
この後引く甘さ、産地で食べさせてもらったベッドで乾燥中のドライチェリーの味そのもの!
レーズンやチョコレート、黒糖のような甘さを感じたチェリーの味わいが、そのままコーヒーの後味として残っているのです。
一口飲むごとに、あの爽やかな風の中に乾燥中のチェリーの芳醇な香りが漂うフレディの農園の景色が蘇るようです。
昨年も感じたこの感動、今年もまた素晴らしいクオリティを届けてくれたフレディに感謝です。
前回のファームビジットについては、MAGAZINEにてより詳しくご紹介しております。
この素晴らしい体験を、少しでもみなさんとシェアできれば嬉しいです。
どうぞお楽しみください!
BEANS DATA
- 【生産者】Jose Alfredo Recinos(ホセ・アルフレッド・レシーノス)
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- 【農園】San Andres(サン・アンドレス)
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- 【地域】Charatenango(チャラテナンゴ)
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- 【標高】1,700m
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- 【品種】Pacas(パカス)
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- 【生産処理】Honey(ハニー)