STORY
エチオピア最高峰のクオリティ!世界が垂涎するタミル氏のスペシャルロットです!
カップオブエクセレンス2021年エチオピアにて1位と5位を同時受賞。若き生産者タミル・タデッセが手がけるALO COFFEEは、高地アロ村での革新的なコーヒーづくりで世界中の注目を集めています。
自社でウォッシングステーションと特殊プロセス施設(Advanced Facility Center)を運営し、アナエロビック・ハニー・ウォッシュトなど多彩なロットを展開。
再生可能資源を活用した発酵設備や、カスカラを用いたサステナブルな手法も導入。小粒なチェリーから生まれる凝縮感とフローラルな風味が魅力です。

今回ご紹介するのは、ALO COFFEEが手がける特殊プロセスのひとつ、【Most Anaerobic】というロットです。
「Mosto(モスト)」は、スペイン語やイタリア語で「ブドウ果汁」を意味し、ワイン作りにおいてはブドウを搾ったばかりの果汁(発酵する前の段階)を指します。
この果汁は糖分が豊富で、ワインの発酵に欠かせない成分が含まれており、発酵が進むと糖分がアルコールと二酸化炭素に変わり、ワインへと変わっていきます。
コーヒーにおいても、モストはコーヒーチェリーを果肉ごと発酵させる際に得られる「果汁」や「液体」のことを指します。
この果汁には糖分や酸が豊富に含まれており、発酵中のコーヒー豆にユニークな風味を与える要素になります。

選別したコーヒーチェリーを水に浮かべ浮遊物を取り除いた後、モストとともに樽の中に3日間密封、嫌気性発酵をおこないます。
その後、取り出したチェリーは日陰で30日間乾燥させます。
モストによってチェリーの活発な発酵環境を作り出し、微生物が果肉の糖分を分解することで、独特の風味が豆に移ります。
特に嫌気性(酸素を遮断した)環境で発酵を行うと、フルーティーで甘味のある風味や、深みのある酸味が強調され、チョコレートやスパイスを思わせる複雑な味わいが生まれることが多いです。
そうして生まれたフルーティーでリッチな香りや、なめらかなボディ、持続する余韻は、アロ村の高標高で栽培されたチェリー本来の高いポテンシャルと合わせて、素晴らしいカッププロファイルを生み出します。

アプリコットやベリー、マスカットを思わせる果実感と、チョコレートやハニー、フルーツガムのような甘さ、そしてシナモンやクローブのような甘いスパイス感。
温度帯によって複雑に変化していくフレーバーは、ユニークでかつ心地よい飲み口で、1杯でとても満足感を覚えるコーヒーに仕上がっていると思います。
日本中で人気のタミル氏のコーヒー。さまざまなロースターが取り扱っていますが、THE COFFEESHOPの焙煎では特にクリーンさと甘さに着目していただきたいと思います。
人気の銘柄だからこそ、ロースターの特徴も踏まえて味わっていただけると嬉しいです!
BEANS DATA
- 【生産者】Tamiru Tadesse(タミル・タデッセ)
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- 【地域】Alo village, Bensa, Sidama(シダマ、ベンサ、アロビレッジ)
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- 【標高】2,380~2,470m
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- 【品種】74158
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- 【生産処理】Natural, Mosto Anaerobic 72hrs(72時間のモスト・アナエロビック後、天日乾燥)
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