STORY
フローラルで上品な、ボリビア・ゲイシャ種マイクロロット!
南米大陸中央部に位置するボリビアは、ブラジルやペルー、チリなどと接する内陸国。
金や銀、すずなどの工業が盛んなほか、ウユニ塩湖など観光地としてもよく知られているボリビアですが、近年では素晴らしいスペシャルティコーヒーの生産地としてもその知名度を上げています。
国土の中心に位置するアンデス山脈は高いところで標高5,000メートルを超え、首都ラパスは標高3,600m強と、世界一高い場所にある首都として知られています。
その十分な標高と火山性の土壌は、高品質なスペシャルティコーヒー生産に大きく貢献しますが、同時に過酷な自然環境は流通面・栽培面での足かせにもなっており、まだまだ未発見のマイクロロットが数多く眠っている可能性を秘めています。

ボリビアコーヒー生産地は南ユンガス(タケシ)と北ユンガス(カラナビ、コロイコ)に分けられます。
もともとボリビアでは、アルティプラーノと呼ばれるラパス近郊の高原地帯が、スペイン人入植者によって開拓されました。
そこは金、銀、すずなどの鉱山資源は豊富にありましたが、4,000mに近い冷涼で過酷な環境は、農業には適しませんでした。
そこで、アルティプラーノの住民たちは、肥沃で気温も穏やかで過ごしやすいユンガス地域に降りてきました。
先にコーヒー生産が栄えたのはタケシなど、首都ラパスに近い場所でしたが、よりコーヒーに適したコロイコやカラナビに産業が移ってきました。
そしてカラナビはボリビアコーヒーの首都と呼ばれ、同国コーヒーの一大集散地となっています。

今回ご紹介するカルメロ氏とデイシー氏の農園は、このカラナビを取り巻く山の中腹にあります。
チェリーは真っ赤な実だけを丁寧にセレクトピッキングし、農園の中の小さなウェットミルで生産処理され、サスペンディド・パティオ(棚)にて天日乾燥させます。
特別な化学肥料などは与えず、雑草も手作業で刈り取っていますが、深く緑に輝く葉を見ると、その土地の肥沃さがよくわかります。
カップをとると、まず真っ先に感じるのは白い花のような甘やかなフレーバー。
同時に、玉露を飲んだときのような爽やかな香りが鼻を抜けていきます。
高品質なゲイシャ種だけがもつこうしたフレーバーは、よく『ジャスミン』に例えられますが、今ロットにはまさしくそうした印象があります。
酸質も実にジューシーで、ピーチやホワイトグレープ、スウィートレモンを思わせる印象。
また、これも高品質なゲイシャの特徴ですが、どこか旨味を感じるような長い余韻があり、そのどれもがボリビアという生産国の高いポテンシャルを、そしてカルメロ氏・デイシー氏の丁寧な仕事ぶりを感じさせます。
数量限定での入荷です。ぜひお見逃しなく!

BEANS DATA
- 【生産者】Carmelo Yujra Ticona & Deysi Ramos Carrillo(カルメロ・ユフラ・ティコナ&デイシー・ラモス・カリージョ)
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- 【農園】Finca Senda Salvaje(センダ・サルバへ)
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- 【地域】Caranavi, Loa(カラナビ、ロア)
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- 【標高】1,750m
- 【品種】Geisha(ゲイシャ)
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- 【生産処理】Double Washed(ダブルウォッシュド)