STORY
ミルキーなフレーバーが特徴のコーヒー。独特な発酵感をぜひお試しください
今回ご紹介するニカラグアのコーヒーは、ペルラ・ネグラ(Perla Negra)という特殊な生産処理を行なったロットです。
プロセス名のペルラ・ネグラとは、英語で黒い真珠(Black Perl)を意味します。
その名からも想像されるように、コスタリカなどで行われているブラックハニーの亜種のようなプロセスです。
まずチェリーをパルパーにかけたあと、ミュシレージが残ったままのパーチメント(ウェットパーチメント)を2枚の黒いビニールで挟み込むように覆い、暗い倉庫に寝かせます。
5日程度、その状態で酵母の働きを促し、その後屋内のアフリカンベッドにて乾燥、発酵の進み具合をコントロールします。
生産者のミエリッヒは、日本で人気のあるマンデリンのスマトラ式製法にインスパイアを受けて生産したと語ります。
出来上がるコーヒーの味わいは独特そのもので、チェリーやアップルなどの明るい果実味の中に、チーズやヨーグルトのような乳製品のフレーバーを感じます。
その香りは焙煎中もとても顕著に感じられ、まるでチーズを焼いているかのようなアロマを感じました。
舌触りは滑らかでとろみ感があり、オイル分の多いカシューナッツ、また温度帯によってはトロピカルフルーツのような熟々した印象も顔を出します。
また、酸味はまろやかで丸みがありますが、冷めるにつれてシトラス系のジューシーな味わいも顔を出す、複雑なフレーバーが楽しめます。
ベースになっているのは良質なニカラグアらしい丸みのあるフルーティさですが、特殊な精製によるユニークなフレーバーも同時に感じる、他では味わうことのできない唯一無二のコーヒーに仕上がっていると思います。
挑戦的かつ伝統的な手法も感じるコーヒー豆です。ぜひ一度お試しください!
BEANS DATA
- 【農園主】Erwin Mierisch(エルウィン・ミエリッヒ)
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- 【農園】La Escondida(ラ・エスコンディダ)
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- 【地域】Jinotega(ヒノテガ地区)
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- 【標高】975m~1,230m
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- 【品種】Red Catuai(レッドカトゥアイ)
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- 【生産処理】Perla Negra(ペルラ・ネグラ)
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